4地方の郷土資源「もみ殻燻炭」
もみ殻燻炭とは、稲籾の殻を「燻炭器」という道具で、蒸し焼きにして形状を維持させたまま、じわじわと炭化させたもの。昔は、田んぼで燻炭を作る風景が見られました。
この「もみ殻燻炭」は弱アルカリ性で、農業では「特殊肥料」として使われます。土壌改良材としての働きが立証されており、①排水性の向上、②保水性の向上、③酸性土壌のpH改善、④カリウム、カルシウム、可溶性ケイ酸などのミネラル供給、⑤有益微生物の増加、⑥根腐れ防止などの効果があります。また、根がよく発達し、⑦細根や根毛が増えることもわかっています。
イネや野菜の育苗培土に使えば、移動・運搬が楽になり、覆土に使えば苗の生長が促進される、素晴らしい天然資材です。ぜひ、家庭菜園でも「持続可能な」“sustainable”ものに繋がる園芸資材として使ってみて下さい。