ブログ・すみれニュース

すみれ自然農園食堂の「旬」の様子や「」と「食」の『Farm to & with プロジェクト』に関する情報をお知らせします。

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たとえ小さくても・・・

 今、地方では農家減少が著しいですが、大規模化が難しい中山間地では、小農による活躍が期待されています。彼らが実践する「有機農業」で、苦労と工夫で循環活用されている地球にやさしい「地宝」の郷土資源を紹介させて頂きました。集めたり、運んだり、積んだり、かき混ぜたり、撒いたりの野良仕事は大変ですが、苦労が糧になる充実感は、健農家の醍醐味です。これからの農業は、非農業者と「体験」を通じて有機的な労働を分かち合うのも、よいかもしれません。

 有機農家は、農薬や化学肥料をたくさん使用すれば、生態系に影響を与え、口に入る「水」を汚染してしまうことをよく知っているので、このブログをお読みになって、ご興味をお持ちになられた方は信州の田舎に、ぜひお越し下さい。そんな里山には、あなたを受け入れる豊かな大地が待っています。
 今回の「サステナウィーク」で、商品棚の表示には決して載ることがない、信州オーガニックの隠れた「持続可能な」“sustainable”「地宝」を知って頂ければ幸甚に存じます。

2021年09月28日

9地宝の郷土資源「水」

 生命に欠かせないのが「水」です。人が容易に利用できる河川や湖沼等の水として存在する淡水は、地球上に存在する水の量のわずか0.008%にすぎません。ここ信州では山々に降った雨が大地に貯留し、その澄んだ水が絶え間なく流れる風景が見られます。この当たり前の景観こそが、地宝の「至高資源」かもしれません。

 山の有機農家は、この恩恵を守る志を持っています。この素晴らしい資源を自分たちの勝手で使うことは決してありません。水脈の上に住む民として、汚さずに分かち合うことが「持続可能な」“sustainable”人の営みに繋がると考えています。
 こんな生産者が、綺麗な大地の上で天恵を受けて育てた作物を食べて応援して頂ければ、嬉しく思います。

2021年09月27日

8地宝の郷土資源「草」

 信州で草といえば「雑草」のこと。生やすことは歓迎されません。元気な農家さんは、せっせと草取りをします。農業法人さんは、ラジコンやスパイダーモアといった畔草刈機で法面を芝生のようにします。農作業のかなりの時間が、この草管理ではないでしょうか。農家の負担となっている大変な労力を減らし、少しでも益なものにできないでしょうか?

 当たり前のことをよく考える賢農家は、観察眼に長けています。そして、研究熱心です。また、これからの農業を心配する研究者は今、様々な技術の知見を発表しています。この「熱心」と「心配」が結びつくと素晴らしい知恵が生まれます。今、景観形成の面や種の多様性など多面的な便益を考慮しながら在来種の小型草種を存続させることは、理想的な「植生管理」といわれています。また、雑草が「許容限界量」(雑草が生えていても問題にならない量)を超えなければ、作物、草の双方の根に「共生」する微生物の働きで、作物の収穫量を増やすことが研究で明らかになりました。ヨーロッパでは、すでに草の絨毯(じゅうたん)の中で野菜が育つ光景が見られます。
 常識に縛られない、ありえないと思わないことが「持続可能な」“sustainable”農業の未来に繋がるかもしれません。

2021年09月26日

7地宝の郷土資源「廃菌床」

 信州はキノコ王国。廃菌庄とは、キノコ工場から排出される菌床です。この菌床は、ナメコやシメジなどの人工栽培に使われていたキノコを育てるための倍地で、広葉樹のチップ、トウモロコシの軸、米ぬかなどが原料のため、家畜糞に比べ炭素分が多いのが特徴です。ただし、工場から排出されて間もないものは、未分解の木質物が含まれており、そのまま圃場に鋤き込むと、分解途上で発生する有害成分と「窒素飢餓」による生育障害が発生してしまいます。このため、よくかき混ぜて、じっくりと熟成させる堆肥化が必要となります。

 信州の里山で、この廃菌床を6ヶ月以上かけて堆肥にすると、その間にカブトムシが卵を産み付け、生育する幼虫が「熟成」してくれます。黒く「完熟」したものを田畑に入れると腐植が増えて、土の団粒化が進みます。まさに「土づくり」には最適なものとなります。
 なお、近年の研究で、カブトムシ(幼虫)の腸内細菌には、空気中の窒素を取り込む能力があり、木くずを食べても、糞には窒素分が含まれていることが明らかになっています。
 自然の「持続可能な」“sustainable”営みは、すごいですね!

2021年09月25日

6地宝の郷土資源「生ゴミ」

 毎日、調理すれば、必ず出るのが生ゴミ。都市部では、道路に散乱した生ゴミをカラスが突っつく光景も・・・。もちろん、田舎でも田畑にそのまま撒くのはNGです。そんな生ゴミも堆肥にすれば、大地に還る有効な資源になります。堆肥化する際に注意することは水分です。外に置く「コンポスター」(生ゴミ堆肥化容器)に、ただ投入するだけでは腐敗して悪臭を放ち、ハエなどの不快虫を呼んでしまいます。

 ポイントは、「落ち葉」や「もみ殻」も入れること!生ゴミは窒素分も多いので、炭素分の多い乾いたものを入れると程よく水分も調整され、発酵が上手に進みます。時々、米ぬかを入れて、よくかき混ぜれば、さらに微生物の活動も盛んになります。容器が一杯になったら、秋冬の土づくりに使えます。畝を掘って鋤き込めば、翌年にはおいしい野菜ができますよ。
 臭い物に蓋をせず、「持続可能な」“sustainable”循環をさせましょう。

2021年09月24日
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