5地宝の郷土資源「米ぬか」

 ここ信州では、お米を農家さんから直に購入することが可能です。お願いすれば玄米(30kg)を運んでくれます。そして、自分で精米すれば「米ぬか」が手に入ります。毎日、三食の御飯を食べる家庭であれば、食費も肥料費も抑えられて重宝します。
 米ぬかは、リン酸、ミネラル、ビタミンなどに富みます。昔は、スイカなど果菜類の味をよくすることから「味のせ肥料」とも呼ばれました。また、畑に撒けば酵母菌や乳酸菌などの有用微生物を増やす餌となり、これらの菌が増えれば病原菌の繁殖も抑えられます。おいしいぬか漬けができるのも、これら菌の発酵によるものです。有機農家は草マルチの上に米ぬかをパラパラと撒き、その豊かな働きを生かしています。米ぬかをコウジ菌で発酵させれば、追肥に使える「ボカシ肥」にもなります。
「お米を食べれば、金肥がいらない。」米どころの南信州は、大地を豊かにする「持続可能な」“sustainable”地域です。

2021年09月23日